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Vol.10 無駄にでかい?

皆さんは車の中に猫ちゃんがもぐり込んでしまった経験はありますか?

車の中といってもそのほとんどはボンネットの中のエンジンルームを指します。
エンジンルームは下から見るとたくさんの隙間があり、猫にとってはもぐり込むのにさして苦労はない様に思われます。
また冬の寒い日などに、エンジンの余熱で暖かいエンジンルームにもぐり込んでしまうなどと聞いたこともあります。
先日こんなことがありました。

雨がしとしと降っている夜のことでした。
夜の11時前だったと思いますが、仕事が終わり、家に帰るため車に乗りました。
数分で自宅に着き、車のドアを開けると猫の鳴き声がします。
近くに猫がいるのかな?
駐車場から家へと歩いていく道すがら、ずっと車のほうから猫の鳴き声がしてくる気がします。
ま、まさかボンネットの中か?
自分の血の気がさーっとひいていくのが分かりました。

エンジンルームにもぐり込んでしまった猫が救急で担ぎ込まれた経験が私にも何度かあります。
それはエンジンのベルト類やファンに巻き込まれ、とても悲惨なものでした。

急いで、同時に恐る恐るボンネットを開けてみました。
「ニャー・・・」
何事もなかったように、生後2ヶ月足らずの子猫がこっちを見ています。
そっとつまみ上げました。どこもケガは無いようです。

どう考えても車が走行している間中エンジンルームの中にいたとしか思えません。
ずいぶん揺れただろうに・・・。しかも中はかなり熱かったと思います。

まさに奇跡!!

余分にスペースがあったエンジンルームのおかげであったと思います。
無駄にでかいと家内が嫌う四駆が私はまた好きになりました。