2011/11/11
今年になってすぐに当院の獣医師スタッフに古田良子先生が加わりました。
臨床経験は15年、何件もの動物病院で経験をつんできた頼もしい存在です。
経験豊富な獣医師が加わったときにいつも思うことが、診断へのアプローチは割と一緒であることが多い(普通に勉強されている病院であれば当然ですが・・・)のに、治療への処方箋は場合によってかなり違っていて驚くことがあるということです。
誤解を招くといけないのでお断りしておきますが、もちろんエビデンス(科学的根拠、臨床的な裏づけ)に基づいての処方が多いので、常識として治療が同様になることの方が多いのですが、各病院での経験上のものであったり、深く研究した分野であったり、一派に伝わる秘伝(とまで言うと大げさですが・・・)であったりとあまり表に出てこない部分があったりするのです。
また例えば鎮痛剤ひとつとっても発売されている薬の種類はかなりの数になり、どれを採用して使うかはその病院しだいです。
初耳の治療法や今まで使ったことのない薬の情報は、非常に興味深く勉強になり、当院の治療法の幅を広げてくれます。
今までの自分がやってきたことを頑固に変えない先生がときどきいたりはしますが、古田先生の場合は当院のやり方をよく理解したうえで、今までの経験をうまくミックスして診療に当たってくれていますので安心して任せられます。
たまに新顔の先生に診られることを嫌っておられる方を見かけますが、一度に何軒もの動物病院で診てもらっているのと同じことかもしれませんので、考えようによってはお得なことかもしれませんよ。